DHCPサーバーを構築して、LAN内のクライアントに自動的にIPアドレスを割り当てるようにします。DHCPサーバーからIPアドレスを割り当てられたクライアントのホスト名を自動的にDNS(BIND)のレコードに登録するよう設定します。※クライアントがシャットダウンすると自動的にDNSからも該当レコードが削除されます。
ここでは、次の環境とします。
ドメインネーム： zoah.lan
ネームサーバー(DNSサーバー)のIPアドレス： 192.168.100.200 192.168.100.1
ルーターのIPアドレス： 192.168.100.1
サブネットマスク： 255.255.255.0
ブロードキャストアドレス： 192.168.100.255
Samba サーバーのIPアドレス： 192.168.100.200
クライアントに割り当てるIPアドレスの範囲： 192.168.100.20 ～ 192.168.100.99
[root@server1 ~]# dnf -y install dhcp-server ← DHCPサーバーをインストールします。
[root@server1 ~]# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf ← DHCPサーバーの設定ファイルを編集します。
↓ /etc/dhcp/dhcpd.conf を下記の様にします。
ddns-update-style interim;
ddns-domainname “zoah.lan”;
↑ 好きなドメイン名を指定して下さい。
※WANとLANを区別する為、トップレベルドメイン名は、.lan 等の実在しないものを指定したほうが後々区別し易いです。
ddns-updates on;
ignore client-updates;
not authoritative;
log-facility local7;
option domain-name “zoah.lan”;
↑ 好きなドメイン名を指定して下さい。
※WANとLANを区別する為、トップレベルドメイン名は、.lan 等の実在しないものを指定したほうが後々区別し易いです。
option domain-name-servers 192.168.100.200, 192.168.100.1;
↑ ネームサーバーを指定して下さい。
option routers 192.168.100.1;
↑ ルーターのIPアドレスを指定して下さい。
option subnet-mask 255.255.255.0;
↑ サブネットマスクを指定して下さい。
option broadcast-address 192.168.100.255;
↑ ブロードキャストアドレスを指定して下さい。
option netbios-name-servers 192.168.100.200;
↑ Samba サーバーのIPアドレスを指定して下さい。
option netbios-node-type 8;
option ntp-servers 192.168.100.200;
↑ NTPサーバーのIPアドレスを指定して下さい。
default-lease-time 120;
↑ クライアントが期限を求めない場合の割り当て期間（秒）
max-lease-time 120;
↑ クライアントが期限を求めた場合の最大割り当て期間（秒）
subnet 192.168.100.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.100.20 192.168.100.99; ← クライアントに割り当てるIPアドレスの範囲
}
zone zoah.lan. {
primary 192.168.100.200; ← ネームサーバー(DNSサーバー)のIPアドレス
}
zone 100.168.192.in-addr.arpa. {
primary 192.168.100.200; ← ネームサーバー(DNSサーバー)のIPアドレス
}
[root@server1 ~]# systemctl start dhcpd ← DHCPサーバーを起動します。
[root@server1 ~]# systemctl enable dhcpd ← DHCPサーバーの自動起動を設定します。