下図は当サイトのネットワークです。

この構成だとルーター以下からHGWにアクセス出来ません。メーカーに問い合わせたところ、仕様との事です。仕方無いので、HGWの余ったLANポートにLANケーブルを常時挿したままにして、必要に応じてノートPCで設定しています。
ルーターは中古でも良いので、業務用ルーターを選んだほうが確実です。業務用ルーターはコマンドラインでの操作になるものが多いです。当サイトで採用しているYAMAHAのRTX1300は、簡単な設定ならWebGUIから設定出来ます。この機種の場合、Telnet・SSH・WebGUI・シリアルコンソールの4種類からログイン方法が選べます。セキュリティを考慮し、Telnet・SSHは外部・内部ネットワークからもログイン出来ないよう設定してあります。WebGUIは内部ネットワークのみログイン出来るようにし、基本はシリアルコンソールでログインしています。
又、不正アクセス検知システムを搭載していて、不正アクセスを検知すると自動的にパケットを破棄する設定も出来ます。
プロバイダーは固定IPアドレスを割り当ててくれるところを選びましょう。当サイトでは2個の固定IPアドレスを契約しています。1つはルーターに割り当てて、残りの1つを静的NAT変換を用いてサーバーに割り当てています。ルーターに割り当てられた固定IPアドレスを使用して、PC(クライアント)は外部(インターネット)にアクセスするよう設定しています。
L2スイッチは2個用意して、それぞれにPC・サーバーが接続されています。
これはSMBマルチチャネルに対応する為です。SMBマルチチャネルは別セグメントにしなければならないので、このような構成になっています。SMBマルチチャネルとは、Windowsのファイル共有のみですが、複数のNIC(ネットワークインターフェースカード)を同時に使用して通信する事で、帯域を増やす技術です。当サイトの構成の場合、最大帯域は20Gbps(2.5GB毎秒)になります。
サーバーとネットワーク機器類(HGW・ルーター・L2スイッチ等)にはUPS(無停電電源装置)を導入したほうが良いです。おすすめは常時インバーター方式ですが、ラインインタラクティブ方式でも良いです。常時インバーター方式は通常時・停電時共にインバーターを経由することで、瞬間停電にも100%対応出来ます。ラインインタラクティブ方式は、通常時は商用電源を使用して、停電時には若干切替のタイムラグが発生します。尚、矩形波出力はおすすめしません。